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こうした中、RI2660地区では、2022-23年度から2024-25年度までの中期3カ年目標として、
が挙げられており、そうした目標に関連する形で、RI2660地区の年次目標として、以下のことが掲げられています。
以上の年次目標を達成するべき目標としています。RIのテーマとより整合するのは、より大きなインパクトをもたらすと、参加者の基盤を広げる、でしょう。
より大きなインパクトをもたらすために、世界ポリオデーを実施します。また、RI会長のテーマも踏まえ、地区補助金重点施策として、戦争で傷ついた人への人道的支援やコロナ禍で傷ついた子供や若者への支援を通じ、間接的な心の健康向上に繋がる支援を行うとともに、グローバル補助金施策として、平和構築と紛争予防、及び疾病予防と治療、を最重点分野として掲げていきます。寄附は今年と同じです。
参加者の基盤を広げるためには、大きなインパクト、迅速な成果、会員増強、ロータリーのブランド力の向上、ファンドレイジングを掲げます。心の健康向上のためには、メンタルヘルスへの偏見をなくすことも重要です。これは一ロータリークラブでは出来ないことです。そこで研究者や大学と連携をすることが出来れば、出来る可能性が広がります。IMロータリーデーなどの機会にオープン制にすれば、一般の人にも認知して貰え、ブランド向上にもなります。衛星クラブは、8人で結成可能であり、より少ない経済負担、新しい形での奉仕や体験を提供することが可能です。何よりロータリークラブ設立までの移行段階ともなります。興味があるが、時間的制約で例会に出られない、偉い人が多すぎる、長年継続した奉仕事業をしているクラブでは実施したい事業が出来ない、などのニーズに合わせられるのです。そうすることで、ロータリアンは世界を変える行動人であるという認識と理解を深められるのです。
参加者の積極的なかかわりを促すことや、適応力を高めることも、それぞれにロータリークラブの存在意義を再認識する良い機会となることが期待されます。
こうしたRI会長のテーマ、及びRI2660地区の年次目標を踏まえ、2023-24年度茨木ロータリークラブのテーマとしては、以下の方針を決定いたしました。
「オーソドックスな例会を通じて、感性を豊かに育む」
私の年度の方針は、オーソドックスな例会を通じて、感性を豊かに育む、とします。この方針にした背景には、最近のロータリークラブを見て、思うことがあるからです。
茨木ロータリークラブは非常に多様な奉仕活動をこれまで実践してきた、北部大阪でも有数のクラブであると自負しております。それは、台湾やインドネシアといった外国の姉妹クラブと協働で行う国際奉仕、地域の恵まれない方々に実施している社会奉仕、これからの社会を担う若者に対して行っている青少年奉仕、さらに我々一人一人の職業を通じて世の中に貢献する職業奉仕と大変幅広いものであり、その基礎を作る親睦を始めとしたクラブ奉仕を通じて、実現をしているわけですが、こうした諸奉仕活動への強い想いは、会員お一人お一人の皆様と異なるところはないものと思います。
しかしながら、一方において、茨木ロータリークラブはその成り立ちからして、形式よりも実質、規律よりも自由さを、その特色としていることは、私の10年あまりの短いロータリアンとしての生活から鑑みても、また事実であろうと考えます。もちろん、それは逆よりもはるかに望ましいものであり、多くのロータリーが衰退している現実の中で、我がクラブが活発に活動をしていることは、何よりもその表れであると思います。
しかし、ここ数年、コロナ禍の影響を受け、我が茨木ロータリークラブにおいても、例会の長期中止など、かってない事態が頻出し、その対応のために各年度の執行部はとても苦労をされてきていました。これは度重なる例会の中止に伴う、卓話等の変更調整から生じる外部卓話の減少や、例会を開催出来ないことから必然的に伴う、ニコニコ募金の低迷及びそこから生じる奉仕活動資金の枯渇といった、非常に現実的な問題を引き起こしております。こうした状況下においては、マッキナリー会長のいう、世界に希望を見出そう、というテーマを実践するための基盤が失われてしまっては、元も子もありません。
しかし、ここ数年、コロナ禍の影響を受け、我が茨木ロータリークラブにおいても、例会の長期中止など、かってない事態が頻出し、その対応のために各年度の執行部はとても苦労をされてきていました。これは度重なる例会の中止に伴う、卓話等の変更調整から生じる外部卓話の減少や、例会を開催出来ないことから必然的に伴う、ニコニコ募金の低迷及びそこから生じる奉仕活動資金の枯渇といった、非常に現実的な問題を引き起こしております。こうした状況下においては、マッキナリー会長のいう、世界に希望を見出そう、というテーマを実践するための基盤が失われてしまっては、元も子もありません。
そこで、私の年度は、この数年来の、コロナ禍という異常事態の中で、諮らずも本来あるべきオーソドックスな例会の在り方から乖離してしまっている現状を踏まえ、今一度、本来あるべき例会の姿を取り戻す一年にしたいと思っております。それは様々な問題があろうかと思いますので、出来るところから元通りの姿に取り戻して参りたいと強く願っています。
そして、ロータリーの例会は楽しいものであり、だからこそみんな参加したがる、という好循環を取り戻すため、楽しい例会の根幹である充実した卓話に力を注ぎたいと思います。
さらに、現状抱えている例会の諸問題を解決するため、例会のしつらえも少し変更していきたいと思います。もちろん、この辺りは会場である片桐との交渉も必要となりますので、実現するかどうかは分かりませんが、配膳の問題や、例会中に歩き回らざるを得ない現状の改善を図って参り、オーソドックスな形式を取り戻して参りたいと思います。
このオーソドックスな例会を開催する際に、極めて重要となることが、感性を育むことの大切さです。
ここ20年余り、IT技術の飛躍的な進歩のおかげで、私たちは非常に沢山の情報に取り囲まれることになりました。それは、一方において、私たちの生活を実り豊かなものに変化させてくれました。
例えば、私たちは、何か食べたいものがあれば、グーグルで検索をかけることで、直ぐに目的のものを探すことが出来ます。よりニッチで、よりマニアックな食べ物になればなるほど、条件を絞り込むことで、アプローチすることが可能となりました。
しかし、それは他方において、そうしたネット上に情報をアップロードすることの手間を簡単にしたことにより、情報そのものに、玉石混合の様を呈するようにもなりました。情報にアクセスするための手間が省かれたことは、その情報の確実さを担保するプロセスの省略に繋がり、食べたいものが、本当に美味しいものなのか、信頼するに値する情報であるのかを見極めることが困難になってきたのです。
プロセスの検証をすることなしに選択することを余儀なくされた場合、私たちは、最終的には感と経験に基づく判断を行う必要があります。時間的な余裕がなく、大きな決断を求められた場合には、勘に従うことが少なくありません。
ですが、このような場合の「感」は、行き当たりばったりの結果、という訳ではなく、今までの論理の積み重ねた最後にある、人事を尽くして天命を待つ、と言った類の「感性」であることが普通です。言い換えると、論理で判断できない超越したことについては、論理の上に位置する普遍性、即ち真、善、美、と言った総合的な価値に基づく判断を行うことが求められるのです。それは今まで培ってきた経験に裏付けられた、その人の生き様といっても過言ではありません。
そして、そうした真、善、美という普遍的な感性を磨くことこそが、普遍的な判断を行うための、最前の道だと思うのです。経営者の皆さんがお集まりのロータリークラブでは、そうした経験を忌憚なく話せる場でもあり、営利性を前提としないクラブこそは、感性を磨くための、最適な場所であると確信するのです。
感性を磨くこととは、即ち、どのような行動が真実なのか、どのような行動が善良なのか、どのような行動が美しいのか、を体現しているモノやヒトを通じて、学び合うことで、身につくものだと思います。四つのテストにも合い通じる価値観の形成でもあります。そうした感性を磨いた未来に、希望も生まれるのではないでしょうか。そうした機会を多数得られるような卓話の場を、この一年は用意して参りたいと思います。
私は、希望を生み出すためには、ロータリアンが率先して、豊かな感性を育み、それを次世代に引き継いでいくことが大切です。若者が頑張っても、頑張った結果が得られない社会は、希望を失ってしまいます。頑張って、将来に揺るぎない自信を持てるようにするためには、普遍的な感性を学ぶこと。それが持続的な希望を導いていくのだと確信します。
オーソドックスな例会を通じて、豊かな感性を育む。この一年、こうした考え方を基礎にロータリーを運営して参ります。ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。