会員インタビュー

ロータリークラブについてもっと知っていただくために、茨木ロータリークラブの吉田会長(2015年度・取材当時)と二人のメンバーにインタビューしました。一般の方の目にはほとん ど触れることがないロータリークラブの活動や雰囲気についていっそうご理解いただけるのではと思います。ぜひ、ご一読ください。

※質問をクリックすると、それぞれの内容をご覧になれます。


interview-05吉田):私は、取引のある金融機関からの紹介で入りました。
(土方):私もそうです。そういう方が多いですね。
(吉田):基本的には、メンバーの紹介がないと入れません。中には自分から入りたいと言ってこられる方もありますが、入れないこともあります。しかし、これからもメンバーを増やしていきたいので、ロータリーの趣旨にご賛同いただける方には、ぜひ入会していただきたいと思っています。

(鈴木):地元の企業経営者、あるいは、企業に限らず大きな組織の方が中心です。非常に世話好きの方が多いですね。私が入会したときも、色々とお気遣いいただきました。今の仕事を始めたばかりのときに入会したんですが、本当に色んな面で助けていただいてありがたかったです。相談すれば、心よくのってくださる方ばかりです。

(鈴木):最初に全員でロータリーソングを歌います。そのあとに、会長のお話。それから、卓話。これは、会員の方、あるいは、外部講師の方の30分ぐらいのお話です。様々な業界の方がいらっしゃるので、普段聞けない話が聞けるのが楽しいですね。
(吉田):毎週というと多いようですが、意外と慣れますね。
(鈴木):むしろ、お互いのことをよく知るためには、一番いいペースなんじゃないかなと思います。
(吉田):講師の方が毎週変わるし、ネタに困るということもないですね。居眠りするような方もなく、みなさん、よく聞いておられます。・・・・いや、約1名おられるかな(笑)
(土方):色んなお話が聞けるので、楽しいですね。仕事の話だけでなく、人生経験の話、趣味の話など。テーマに決まりはなく、何の話でもいいということになっています。

(鈴木):何より親睦が深まります。それぞれがだいたいどんな仕事をされているかは知っていますが、具体的な話は知らないので興味深いですね。この方は、こういうことをなさってるのか!というような、興味深いお話が多いです。
(土方):エキスパートの集まりなので、専門的な分野でのご経験が聞けるのがいいですね。例会は、親睦の場であり、研鑽を積む場です。中には、ボランティアについての話もありますが、主な目的は、それぞれが自己表現して、みんながそれを共有し、学びあうことです。
(鈴木):気づきが得られる場ですね。
(吉田):私は、人生の道場だと思っています。
(土方):確かに、それぞれの分野で研鑽をつまれて、人生経験を積んでいる方ばかりなので、いい刺激を受けることが多いです。鈴木さんのように自分でビジネスを起こして、今も勉強を続けている方もいらっしゃるし、いろんな方々の話を聞くのはためになりますね。

interview-03(土方):学んだことは、いろいろあります。仕事のしかたなどもそうだけども、何よりも、尊敬できる人の所作を間近に見ることができることが、まずありがたいですね。私はまだ、この中では若手のほうなので、会話のしかた、紳士的な振る舞い、モノの考え方など、すべてが参考になることばかりです。
(吉田):物事をすすめるときの、準備のしかたとかも。根回し、気配りなど勉強になることが多いですね。
(鈴木):ロータリーは、その規模から、大きな事業を手がけることが多いんです。セレモニー、ボランティア活動なども、段取りが大事な、大がかりなものが多い。長年やってこられたロータリアンの方々は、何の苦もなくこなされますが、こうやって物事をすすめるのか、ということが直に見れるのは、貴重な経験だと思っています。

(吉田):台湾の姉妹クラブの周年式典に参加しました。台湾との友好・親睦を深めるいい機会になりました。責任者には、鈴木さんになっていただきましたね。
(鈴木):最初は、何をどうしたらいいか。わからなかったんです。特に、台湾に行ってからどうしたらいいのかがまったくわからない。しかし、みなさんが「心配いらない」とおっしゃるので、先輩方がそう言うのなら腹をくくったのですが、行ってみたら、本当に心配いらなかった。すべて、台湾の方がしきってくださいました。なるほどこうするのかというのが、日本サイドでやるときの勉強になりました。この活動については、異業種というより、異文化に触れて学ぶ機会でした。国が違うと、こうまで違うのかというのが驚きでしたね。
(土方):そこまでしてくれんでもいいのに思うぐらいのサービス精神でした。
(吉田):逆に、そこまでいらないというと、怒られるぐらいに(笑)

(吉田):そもそもは、そのほうが腹割って話せるからというのが、理由でした。100年前の話ですけどね。今では必ずしも徹底しているわけではないですが、できるだけ、重ならないように気は使っています。同じ銀行でも、信託銀行もあれば、都銀もあれば、というように。
(土方):同じ都銀でも、為替取引とか、貸し付けとか、部門を変えていたりしますよね。

interview-01(土方):支援学校に対して行った支援活動とか。教育用具などの寄付が主でしたが、直接、生徒や父兄の方々の喜ぶ顔を見ることができたのがうれしかったですね。
(吉田):あとは、体育会や卒業式に参加したり。もちろん、東北の被災地支援なども積極的に行いました。

(土方):うーん、失敗した・・そういう実感があったことはないなぁ。
(吉田):「ロータリーに失敗はない」ということがよく言われるんです。それは、ひとつには、すべてが自己研鑽という目的にかなう活動だからですね。もちろん、活動によって、費用対効果の違いはでるでしょう。例えば、先日は、茨木の子供たちを東北の被災地に連れて行きましたが、それにどんな効果があるのかと言われるとそれほどのものはないかもしれません。しかし、そうした活動における学びが、次の活動に、そして、日々の私たちの行動に生かされていると思います。

(鈴木):入る前は、地域の名士が集う堅苦しいクラブという印象でしたが、入ってみると、そんな堅苦しさはまったくありませんでした。もちろん礼儀など、守るべきところはしっかり守られていますが、全面的にフレンドリーな空気に満ちています。特に、茨木ロータリークラブは、親睦、親交を深めるということを重視しているクラブという印象があります。私は、入ったときもそして今も、最年少ですが、若い人でも入りやすいクラブなのではないかと思います。
(土方):過去には30代で入られた方もありましたね。これは、全員が一致する意見だと思いますが、入る前と入ったあとでは、180度イメージが変わります。みなさん、自分の仕事の話をするとき以外、クラブではまったくの一個人としてのおつきあいをされていて、以前、銀行の頭取だったメンバーが「ロータリークラブは、週に1度のリラックスの場です。」とおっしゃっていたことがありましたが、まさに、そんな雰囲気です。

interview-02(吉田):方法論における意見のぶつかりあいというのはあります。私自身も、入会直後に、あるプロジェクトを実行する方法について、メンバーがぶつかっている場面を見たことがあるんですが、それはすさまじい意見の対立でした。そのとき私は、このクラブはどうなるのだろう、もうやめてしまおうとまで思ったんですが、その後、理事会でこうと決まったら、誰ひとりそれに異を唱えることなく、一丸となって粛々と活動をすすめていかれたのには、ビックリしました。それは、さすがに苦労を重ねてきた経営者たちの集まりだ、本当にすごい・・と思う強烈な体験でした。普通なら、そこで分裂するんじゃないかと思いますが、このクラブはそうはならないんです。

(吉田):ロータリークラブは、社交クラブですよ。ボランティア団体と思われることが多々あるが、そうではないんです。ただ、「社交クラブ」の意味が違います。
(土方):世間の「社交クラブ」という言葉のイメージは、ワインを飲んで、踊って、談笑して・・というようなイメージしかありませんが・・(笑)
(吉田):以前は、私も「社交クラブ」というのは、そういうものだと思っていました。そのイメージが変わったのは、ロータリークラブに入会してからです。入ってから勉強して、その意味するところは、全然違うと感じました。真の社交というのは、心をゆるした者同士が深く交流しあうことによって、真摯に研鑽をつむことです。ロータリークラブは、異業種のメンバーがあつまって、互いを磨きあう場。そういう本来の意味で、ロータリークラブは社交クラブだと言うことができると思います。
(土方):50代、60代、70代のそれなりに人生経験を積んだ人々が、激しく意見を戦わせるなどということは、なかなかないことだと思いますが、ロータリークラブには、そういうピュアなところがありますね。それは、企業戦士としての鎧を脱いだ状態でないとできないことです。ここにきたら、名刺も、背広も、肩書きもなく、ただの人間同士として接すること。それが、ロータリークラブの重要なコンセプトになっています。
(吉田):もちろん、ボランティア活動もやります。寄付もするし、汗も流します。ですが、その活動も、自己研鑽の場であり、そこで学んだことをそれぞれのビジネスの場で生かすことこそ大切です。
(土方):それが、ロータリークラブの真髄ですね。つまり、ひとりひとりがよくなることによって、それぞれの業界にいい影響を及ぼし、さらには社会をよくしていくということ。色んな業種の方が集まっているのは、そのためですね。
(吉田):ボランティア活動は、それ自体が社会貢献活動ですが、同時に、ボランティア活動とはどういうものかを私たちが学習する機会であり、むしろ、それが本来の目的です。そして、学んだことをそれぞれの場に持ち帰ってやる。言ってみれば、みんなでボランティアしようという“We serve”ではなく、個人個人がそれぞれに取り組む、つまり、“I serve”するために、クラブで勉強しているんだということです。

interview-04(吉田):まじめにロータリーをやっているということでしょうか(笑)。茨木ロータリークラブは、ロータリーの原理、原則、理念に真面目に向き合っていると思います。100年前のロータリークラブに近いかもしれませんね。その傾向は、他のクラブと比べても強いように感じます。
(土方):何をしても、このクラブは一丸となって行動するところがあります。50周年式典のときも、東北支援のときも、みんな一丸となって取り組むことができたし。仙台には、20人以上行きましたね。
(吉田):クラブの中には、100人以上の会員がいて、ビジネスライクにならざるをえないところもあるが、茨木ロータリーはそこまでの規模ではないことがいい環境を生んでいると思います。ゲストも滅多に来ないので大事にする。まぁ、みんなが名刺交換しに寄ってきたりして、来られた方はかえって応対が大変だったりするかもしれないけど(笑)

(吉田):大阪近辺のロータリークラブは海外でも積極的に活動をしているので、世界各地から活動のオファーがきます。そこで、どれだけの費用がかかるのかを見極め、事業を取捨選択していくことになります。案件は、常に世界のいろんなところに存在しています。通常は、現地のロータリークラブが「こういうことをやりたいが資金が足りない」とオファーしてくるので、その中から選ぶということになります。
(土方):国内、国外、両方ありますね。震災のときなどは、現地のロータリークラブから、実に多くのオファーが次々に届きました。
(吉田):あと、ロータリークラブのホームページにも世界の案件のリストがあがっています。トルコなどでは、何百件とありますね。それをどう選ぶかについては、何らかの縁も必要です。人的なつながりがあると、プロジェクトが動きやすい。例えば、大学教授や医者といった人々もロータリークラブの会員が多いですが、現地の会員の誰かとこちらの誰かが何らかの学会でつながってるというようなことがあるとより動きがスムーズになります。
(土方):それと、基本的には、ロータリー財団の補助金を使ってやる事業については、6つのカテゴリーにマッチしていなければならないというルールがあります。子供の識字率、水と衛生、母子の健康、地域社会の発展、病気の予防、平和と紛争解決。そうでなければ、会員が供出した資金は使えないことになっています。

(吉田):例えば、海外の見知らぬ地域に支援するというようなことになると、まずは、その必要性を真剣に見極めなければなりませんが、ロータリークラブの場合は、互いにロータリアンであることから生まれる信頼関係によって、その段階を省き、タイムリーな支援を可能にしています。それと、もうひとつ決定的なことは、ひとつ一つのクラブに完全な自治権があることです。この2つが、ロータリークラブのボランティア活動を有効なものにしている大きな要因だと思います。自治権に関して言えば、一応、標準定款や標準細則というような、最低限の世界統一ルールがあり、これだけは守らないといけないということになっていますが、それ以外のことについては、クラブで自由に決めることができます。ボランティア活動において、この信頼関係と自治権というのは、極めて重要です。それは、活動内容の正しさと活動のスピードに直結する要素だからです。
(土方):大きな組織を通ると、稟議稟議で、支援がどんどん遅れていく。しかも、適材適所の補助ができない。
(吉田): 色んな団体が寄付金をつのって活動していますが、果たしてその何%が現地に届いているでしょうか。多くのボランティア団体がそういう問題を抱えています。茨木ロータリークラブの場合、およそ90%は現地でプロジェクトに使われているという実績があります。10%は運営費、保険などにかかるお金です。それだけの資金が実際にプロジェクトに使われて、横流れしない。即効性もある。東北での活動も一番早かったんじゃないでしょうか。それは、現地のロータリークラブとの連携によって、現場のニーズがすぐわかるからです。
(土方):感動的だったのは、ランドセルですね。3月に震災があって、4月から新一年生。その時期は、全国でもランドセルのニーズが高い時期だから、現地にはまわらない。そこで、ランドセルをかき集めて持っていったら、それが一番うれしかったと、大変よろこばれましたね。
(吉田):それも、現地のロータリアンからのオファーがあってのこと。そういったことというのは、こちらでは想像がつきにくい。しかし、ロータリークラブの場合は、現地のロータリアンが本当に必要なものを伝えてくれます。漁協への支援をあげると、それぞれ、養殖だとか、遠洋漁業とか、近海漁業とか活動の内容が違うのに、政府が提供するものは一律で、例えば、カゴをもらっても、遠洋漁業ではいらないと積み上げてあるかと思えば、逆に、養殖をやってるところは、こんな数では足りない、もっと欲しいというところもある。そういう支援のミスマッチが大変多いんじゃないでしょうか。ロータリークラブは、その点、必要なものを素早く供給できたのではないかと思います。
(土方):こっちで使ってないような、中古のフォークリフトが現地ではどうしても必要だったり。
(吉田):そうそう、市場がなくなったので、仮説市場として朝市を開くのにテントがほしいとか。冷凍車も欲しい、それは走るためではなくて、冷蔵庫代わりに使いたいからとか。そういった本当のニーズが、信頼できる現地のクラブから伝わってくるというのが非常に重要です。

(吉田):東北の陸前高田に行って、奇跡の一本松のあたりに植林する事業を行うことになっています。そのための、釜とかスコップを寄贈し、贈呈式をして、実際に植林作業もします。あと、大きな事業としては、他のクラブとの連携して、ベトナムの医師の職業訓練を計画しています。まだベトナムにはない耳鼻科の内視鏡の機材を提供し、医師には日本で半年勉強してもらって、耳鼻科の内視鏡手術をベトナムに定着させようという計画です。これは、ロータリークラブの補助金を使った2,000万円以上の事業になります。

(吉田):ぜひ、積極的に例会にご出席いただきたいということです。ロータリークラブの本質は、メンバーとの交流とそれによる研鑽にあります。そういう場に身を置いて、自らを磨いていきたいという方には、ぜひ入会をご検討いただきたいと思います。

吉田 政雄
吉田 政雄
産業用自動化設備の設計・制作会社を経営。2015年度 茨木ロータリークラブ会長。
土方 慶之
土方 慶之
土木建築資材を幅広く手がける販売会社を経営。2016年度 茨木ロータリークラブ会長。
鈴木 一正
鈴木 一正
税理士、公認会計士。会計事務所を経営。